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  • 公開日時 : 2007/08/09 16:39
  • 更新日時 : 2024/10/30 15:53
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送受信でタイムアウトエラー(254)が発生する

送受信関数を実行すると、タイムアウトエラー(254)発生します。何か設定が違うのでしょうか。

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回答

対象製品型式: GP-IBシリーズ API-GPIB(98/PC)
 
関連情報:
 送受信関数のタイムアウトエラー(254)は、相手機器が送受信に対して一定時間応答しない場合に発生します。
 GPIBケーブルが接続されていない場合、もしくは相手機器の電源が投入されていない場合には、
 GPIBエラー(252)となりますので、少なくとも、GPIBケーブルは接続され、相手機器の電源は
 入っている状態です。

 一般的にタイムアウトエラーが発生する要因としては以下の項目があります。

 1)GPIB機器アドレスの設定が異なっている。
 GPIB機器アドレスは各機器側で設定を行いますが、これと送受信関数で指定しているGPIB機器アドレス
 が異なっている場合です。
 GPIB機器アドレスの確認をお願いします。

 2)デリミタコードの設定が異なっている。
 デリミタコードは各機器側で設定を行いますが、これとボード側のデリミタコードの設定が異なっている
 場合です。
 自己診断プログラムの送受信で、デリミタを変更して試してみてください。

 3)機器に対するコマンドが異なっている。
 通信すべきコマンドが異なっている場合です。
 送信は成功するが、受信で失敗する場合、この可能性が高いと考えられます。
 機器に対するコマンドは、機器毎に異なっておりますので、各機器の解説書を参照願います。
 (トリガ(GETコマンド)をかけることでデータを用意する機器が多いようですので、自己診断でトリガ
 を実行してから受信を試してみることもお勧めします)

 また、タイムアウトの時間設定の初期値は10秒となっております。
 タイムアウトの時間設定は、GpTimeout()関数で変更することができますのでこれを変更してみるのも
 一つの対策になります。
 設定範囲は指定した値(0~FFFFFFFFH)×1[msec] (0msecから4294967295msec)
 ただし、0を指定した場合には、タイマチェックを行いません。つまりタイムアウトが発生しません。