送受信関数を実行すると、タイムアウトエラー(254)発生します。何か設定が違うのでしょうか。
対象製品型式: GP-IBシリーズ API-GPIB(98/PC)
関連情報:
送受信関数のタイムアウトエラー(254)は、相手機器が送受信に対して一定時間応答しない場合に発生します。
GPIBケーブルが接続されていない場合、もしくは相手機器の電源が投入されていない場合には、
GPIBエラー(252)となりますので、少なくとも、GPIBケーブルは接続され、相手機器の電源は
入っている状態です。
一般的にタイムアウトエラーが発生する要因としては以下の項目があります。
1)GPIB機器アドレスの設定が異なっている。
GPIB機器アドレスは各機器側で設定を行いますが、これと送受信関数で指定しているGPIB機器アドレス
が異なっている場合です。
GPIB機器アドレスの確認をお願いします。
2)デリミタコードの設定が異なっている。
デリミタコードは各機器側で設定を行いますが、これとボード側のデリミタコードの設定が異なっている
場合です。
自己診断プログラムの送受信で、デリミタを変更して試してみてください。
3)機器に対するコマンドが異なっている。
通信すべきコマンドが異なっている場合です。
送信は成功するが、受信で失敗する場合、この可能性が高いと考えられます。
機器に対するコマンドは、機器毎に異なっておりますので、各機器の解説書を参照願います。
(トリガ(GETコマンド)をかけることでデータを用意する機器が多いようですので、自己診断でトリガ
を実行してから受信を試してみることもお勧めします)
また、タイムアウトの時間設定の初期値は10秒となっております。
タイムアウトの時間設定は、GpTimeout()関数で変更することができますのでこれを変更してみるのも
一つの対策になります。
設定範囲は指定した値(0~FFFFFFFFH)×1[msec] (0msecから4294967295msec)
ただし、0を指定した場合には、タイマチェックを行いません。つまりタイムアウトが発生しません。